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ニート祭り2018に行ってきました

旦那からこれ行って見れば?との勧めで2月10日(ニートの日)に船堀で開催されたニート祭りに行ってきました。twitterでも話題になってたようで。どんなものなんだろう・・?と思ってましたが、や~、すごくいいイベントでした。すごく面白かったのでメモとして残します。ひきこもらず、「ニート的な感性」持って生きるをテーマ様々なゲストに迎えてのものでした。

【全体の感想】
会場に入ってまず、感じたのは「なんだろう。この春みたいに穏やかな空気感・・。」
トークライブ始まってわかりました。主催者も参加者も当事者が圧倒的に多いのです。
講演会とか行くとあるじゃないですか。「私達意識高いんです(キリッ」みたいな集団。
あれ、見るだけで結構げんなりするんですけど、ここは違う。
ボーダレスなんですパネルディカッションにどっかの偉い先生呼んできて、上から講釈たれる。みたいな雰囲気ゼロです。ZERO!!!しかも話面白すぎて眠くならない。すげーな。

話を聞いてて、感じたのは当事者の人たちは「優しくて、生真面目」。これって、今社会に求められている感性なんじゃないかって。

会社でも家でもギスギスしてSNSで悪口垂れ流すより、彼らの方がよっぽど魅力的で幸せそうに見えます。幸せって社会的側面から切り離された、説明しづらいところに転がっているなと彼らからのメッセージで感じました。政治や経済も当然大事だけど人を責めずに生真面目に一生懸命、物をいわず生きている彼らを誰も責めることなどできない。

【実体験を基にした朗読劇】
ニートたちが親に言われて傷ついたり、社会で受けた傷などを事務局の職員(当事者)と掛け合いの朗読劇。これが、すごく面白くて、心に響きました。

社会の中での立ち位置を親から何度も確認されたりするけど、お父さんみたいにはなれないよ。とニートになった。ひょんなことから支援団体NPOニュースタートを知り、ニートとの共同生活が始まる。

ニートたちと鍋を囲むと、不思議と気持ちが楽になっていた。人を蹴落とすしてまで上り詰める気持ちはないけど、誰かの役に立ちたい。共同生活を経て、すこしづつアルバイトなどをはじめていく。彼らのメッセージは社会全体の今の空気感であり本音だなあと、つくづく世間体を気にしながら生きてるなと痛感させられました。

【様々な個性のゲスト4名のトークライブ】

●葉梨はじめさん(自称:山奥ニート
山村集落で自給自足のニートたちと集団生活を送りながら、昨年結婚し奥様とは別居婚されているそう。鹿を裁いたり、自分たちで食品加工場も作っている。あれ、なんかこういう人既視感あるな~~。。。

●吉田かつやさん(Bライフニート
自分で土地を買って、セルフビルドで家を建てて自給自足の生活。収入源は生活をブログやyoutubeで公開して広告収入と便利屋少々。あれ、この人のセルフビルドの家もなんか既視感あるな~~。。。

●小林園子さん(We need you!プロジェクト代表)
生活困難者の支援活動で自身も病んでしまったことをきっかけに便利屋さんへ転身。ゴミ屋敷の掃除など、市川市を中心に活動中。支援者だった自分から当事者だったことに気づいてボーダレスな活動へ転身したそう。あれ、こういう人も既視感あるな~~。。。

●山瀬健治さん(「(株)うちらめっちゃ細かいんで」COO)
IT企業で働くもブラックな環境で2~3年で転々としてる中で自身が発達障害であることに気づき、当事者支援のITベンチャーを立ち上げ。自身が病んだ経験から、できることを切り出して、作業割り振りを考え、クラウド上のみでプロジェクトを進行・完了させるというIT関係の人も非常に勉強になるいい取組。発達障害当事者ならではのバーチャルなきめ細やかなフォロー(チャットで飲み会開いたり、悩み相談)がすごく面白くて大変いい。普通の企業もマネすべき点多数。

2時間で会が捌けると、みなこそこそっと駅に向かっていきました。ゲストに意識高く絡むとか、そういう雰囲気がないのも内向き志向でいいな~~と会場をあとにしました。
春風のようにさわやかで温かいニート祭りでした。